2018年7月30日月曜日

長福城(ちょうふくじょう:栃木)

栃木県小山市八幡町1-13
長福城

祇園城の支城で、鷲城と共に思川に沿った防衛ラインの一つのようです。
公園の西側 1段下

公園から見たとき堀跡?と思いました、しかし曲輪にも使えそう!?
公園の西側空地

宅地なので詳しく見ていないですが下側は、やはり に見えてしまいます。
完全、お城病ですね~!!
城址石碑

現在はやはた公園になっており、そこにがあります。
残念ながら開発の波に呑まれ遺構は残っていません。
周辺の斜面がかろうじてがあった雰囲気を思わせてくれます。

※2023/5/30追記
2022〜2023にかけて発掘調査が行われ、堀底から土塁上面まで6.5〜9mの高さがあるそうてす。
東西2ヶ所の土塁位置が確認され、土塁の間に堀があり橋の杭跡が見つかったようです。(調査位置はわかりません)

長福城 MAP(やはた公園)
JR東北本線東北新幹線水戸線「小山」駅下車、南西に徒歩15分
駐車場:なし
トレイ: なし

近くには、北北東に祇園城。南西に鷲城。南東に曲輪。西北西に榎本城がある。


2018年7月28日土曜日

小山氏の祇園城(ぎおんじょう:栃木)

栃木県小山市城山町1-1
ホテルから祇園城

木々の手前も曲輪の筈ですが見分けが付かず!
城山公園の南隅

ココは小山御殿から200mほど。
祇園橋付近から南(曲輪Ⅰ、Ⅱ)

曲輪Ⅰの境のは埋まっていますが若干の窪地になっているそうです。
曲輪Ⅳ

曲輪Ⅳ曲輪Ⅲ曲輪Ⅴより高位置にあるので、赤い祇園橋では無く曲輪Ⅳから曲輪Ⅱに渡っていたのかもしれないかな??
祇園橋下の堀

堀底に下りてみました。
案内板から図

この案内板には本丸曲輪の文字しか無いので、小山市整備基本計画を基に曲輪Ⅰまでふりました。
東側にも幾つかの曲輪があったようです。
曲輪Ⅴ

遊具がある曲輪Ⅲから曲輪Ⅴに来ました。この2つの曲輪は繋がっていますが、かつてはで仕切られていたようです。
曲輪Ⅵ

奥に向かって徐々に高くなる、最奥は物見台にも見えます。
曲輪Ⅶ(駐車場)

背後は曲輪Ⅳ、間にを挟んで所で城山公園の駐車場になっています。

堀が枝分かれしている所

このまま石垣で囲えば近世城郭の様相。
曲輪Ⅷ(天翁院)から馬出しの方向

奥のは、ほぼ土塁だと思いますが登っていないので分からず。
天翁院参道から外を見る

この先の住宅街には武家屋敷が建ち並んでいたと想像します。
宅地との接点にある土塁状盛土

の中に黄色い□を付けたところ。右側は開発で削られたようにも見えます。
二の丸立看板の図

城内には幾つかの絵図入り立看板がありますが、不明瞭なので この現状の照らし合せが困難なので前述の案内板の図を引用しました。

赤い祇園橋が架かるが見所と思ってきましたが、他にもの分岐ナド見所がいっぱいで時間が許せばもっと歩きたかったです。

BlogLink:2018/7/24 小山評定跡、小山御殿

小山城 MAP 駐車場のところ

東北本線東北新幹線小山」駅下車、 北西へ10分 750m
駐車場:あり
トイレ:あり(曲輪Ⅱ、Ⅴ)

近くには、南南西に長福城。南西に鷲城。南に曲輪跡。東南東に中久喜城結城城。西北西に榎本城がある。

2018年7月24日火曜日

小山評定跡 小山御殿跡 (おやまひょうじょう、おやまごてん:栃木)


小山政光と寒川尼 像

手始めに思川土手近くの小山政光とその妻である寒川尼像から、
政光小山氏初代寒川尼は源頼朝の乳母を務めました。
後方の市役所敷地小山御殿跡小山評定跡であり、諸国古城之図では城山公園から小山御殿を含める一帯が祇園城となっていて、御殿下層から後北条時代の痕跡も出土しています。


◆小山評定跡
栃木県小山市中央町1-1
小山評定跡の石碑

周囲は駐車場となっていて植込みの中に石碑がある。

関ヶ原の戦い西軍挙兵の報を受け、東軍評定をした所と云われ、数多の逸話も有名なので写真だけにしときます!
市役所から西側を見る

落差はこれくらい。思川はもう少しコチラ側を流れていたのではないかと思われる。


小山評定跡 地図


◆小山御殿跡
栃木県小山市中央町1-1
小山御殿広場

ココは部分的に道路で削られていますが、綺麗な芝の公園となっている。
小山御殿広場の案内板

わかり易く解説されている!
案内板のイラスト

二重の土塁防備した御殿で、8代将軍 徳川吉宗の代で取壊されました。
御殿の建物位置表示

普段はイベント広場になっているようで、当日は地酒まつりを行われていました。
案内板から復元図

日光東照宮 参拝のために御殿が建てられたました。

案内板から全体図

小山御殿から城山公園の端まで200mほど。次は祇園城中心部をアップします。



小山御殿 MAP
JR東北本線東北新幹線水戸線小山」駅下車、西北西へ徒歩5分(一本道)


2018年7月19日木曜日

中久喜城 (なかくきじょう:栃木)

栃木県小山市中久喜43 附近
県道264からのアプローチ

前回の久下田城から栃木県中久喜城まで来ました。
この時点で18:30のため手早く廻りました。
曲輪Ⅱ

上の角を曲がると・・・
すっかり住宅となっていますが、案内板ではこの道の両側屋敷が建ち並んでいたと想定すると書かれています。
案内板と曲輪Ⅰの土塁

そのまま道なりに進むと石碑案内板が見えてきます。左の道を直進踏切を渡ればの南側も見学できます。
案内板

小山氏の祇園城鷲城と共に重要な拠点であったようです。
案内板から図の拡大

祇園城から東南東に4kmほどの所。
現在、城跡JR 水戸線南北に分断されています。
曲輪Ⅲから曲輪Ⅰ土塁

曲輪Ⅰ曲輪Ⅱ土塁も視界に入ります。

今回は早足でしたが、機会があれば曲輪居Ⅰの南側、曲輪Ⅱ土塁曲輪Ⅲの堀の窪みナドの痕跡探しもしたいとおもいます。

次は祇園城です!

中久喜城 MAP
JR水戸線「小田林」駅下車、西へ徒歩25分
JR東北本線、東北新幹線「小山」駅下車、東南東へ徒歩45分
駐車場:なし
トイレ:なし

近くには、西北西に祇園城。西に曲輪長福城鷲城。西南西に城。東に結城城がある。

2018年7月7日土曜日

水谷蟠龍斎の城 久下田城(くげたじょう:茨城)

茨城県筑西市樋口(主要部)
栃木県真岡市久下田(城下)
真岡鉄道踏切付近から

今回は、蟠龍斎こと水谷正村宇都宮領を狙う拠点として築城した久下田城です。
この写真を撮った辺りに外堀があったと思われます。
国道294号「久下田西7丁目」交差点から東へ850mの所

ココも城域とは思うけど、この先の突当りを右折、そして次を左折しないと1郭に辿り着けないので案内地図を建てて欲しい地点ですね。
土橋を渡ると1郭

恐るおそる入って来たを進むと1郭南西角の土橋に出ました。
2郭

土橋から今来た道を振返ると2郭一面の畑ですが、下の城址図を見るとで区切られもっと狭かったように見えます。

本丸に入ってすぐの案内図

南北に長い台地上で、東は五行川、西に離れて鬼怒川。周囲は湿地に囲まれた要害です。
GoogleMapでは県道の南側にある高見寺内戸児童公園南側堀跡のようにみえます。
城址碑

碑の文字近衛文麿の筆だそうです。
近くに社の跡がありますが東北大地震倒壊し他所へ移転したそうです。
前方は1郭北西角

正面には直線の土塁がみえます。
の向こうは2郭になります。
上の写真の右手の方向を見る

かつてのはもっと深かったのでしょうか?
1郭最高所

ココにナドがあったのかは不明?
1郭直下東側の堀

更に降りると、現在より城址側を流れていた五行川天然堀として機能していたようです。

見終えたときは既に18:00で、次に中久喜城に行く予定だったので2郭の堀や周囲を見学する余裕が無かったので1郭中心となりました。

*堀・土塁ナドがどれほど破壊されているか分からないため便宜的に1郭・2郭としています。

過去Blog:2009/3/22 水谷氏の城、下館城

㈱さむらい刀剣美術館刀剣・鎧兜展示(県道291号線の石碑から東に700m)

久下田城 MAP(県道294沿いの碑)
久下田城 MAP(本丸)
真岡鉄道久下田」駅下車、南東へ徒歩14分。北の踏切から回り込むと10分
駐車場:1郭にだが道幅狭し
トイレ:なし

近くには、北北東に八木岡城。北東に桜町陣屋。南に下館城。南西に結城城がある。

2018年7月6日金曜日

横浜市歴史博物館で小机城発掘調査展(こづくえじょう:神奈川)

神奈川県横浜市都筑区
前回に続き久下田城をアップする予定でしたが、横浜市歴史博物館小机城発掘展示'18/7/16(月)で終了するので先にアップします。

*常設展チケットが必要!
展示パネル
第18回東京オリンピックを控えた昭和39年(1964)の第三京浜道路開発での発掘調査成果展示です。
展示ケース

出土物常滑焼カワラケが多く出ているようです。
小机城図

いつも通っている第三京浜なんですが、破壊部分は勿体ないことをしました~!
第三京浜の向こう側に残る富士塚本丸(西曲輪)の間の状態がよく分かります。
本丸の折れがある塀

並びは不規則ですが屏風折れ塀の柱穴のようです。上の図で西曲輪となっているよころ。
道路による開削部分以外はよく残っているので大切にしていきたいですね。

過去Blog: 2010/6/1 小机城
2014/8/15 大塚・歳勝土遺跡
秦野市の菩提横手遺跡から

常設展前回廊で、発掘による「調査成果展示会」が行われています。新東名国道246号線建設に伴う発掘が多いようです。

その中の展示物の一つで3500年前の土偶をあげておきます。
高さは25cmあり、中空土偶なので これだけ残っているとは素晴らしい!
土偶顔面

空を見上げながら口を開けていてブタ鼻がユーモラスな土偶!?

*期間は7/3~7/8(日)迄で常設展の手前廊下なので「調査成果展示会」だけなら入場料はかかりません。
そういえば、国立博物館の「縄文-1万年の美の鼓動」に行かねば!!

横浜市歴史博物館 地図
横浜市営地下鉄 ブルーライングリーンラインセンター北」駅下車、南へ徒歩5分

近くには、東に隣接する大塚・歳勝土遺跡。 南に茅ヶ崎城。 東南に新羽城山。 東南東に篠原城。 南南東に小机城。 南西に佐江戸城。 北西に荏田城。 西北西に武蔵国都筑郡衙(荏田猿田公園)がある。