■勝瑞城
徳島県板野郡藍住町勝瑞東勝地179(見性寺)
コンビニから勝瑞城跡公園(見性寺)
前方道路端に堀が見えますが、撮影者が立っている(コンビニ)辺りにも堀があったようです。
案内板には鎌倉時代〜安土桃山時代まで阿波、讃岐、淡路の政治の中心地であったと書かれています。
遺跡は勝瑞城館と勝瑞城との2箇所に分かれており、戦乱の世になると本丸と云われる勝瑞城が築造されたと考えられています。
周囲より微高地で方形に近い本丸と云われる郭の周囲の堀が7〜8割ほど残残存しております。
堀幅は道路開削ナドで狭くなっているように感じます。
勝瑞城部分は本丸としている資料がありますが、長宗我部氏の圧迫により急造された詰めの城との見解もあります。
北に吉野川、南は湿地。
勝瑞城部分はお寺になったためか堀、土塁がよく残されています。
この部分、写真手前からお寺の入口にかけて埋められています。
南側、西側は道路で狭くなっているようですが、コチラは耕作地のため城の雰囲気がよく残っています。
この地には平安時代に勝瑞氏が住まいしていました。
城の虎口であったようです。江戸時代の見性寺絵図には橋がみえます(県道側のお寺正面は埋め立てられた模様)
上の写真の虎口近くの北西角。コチラは堀・土塁で守られています。
応仁の乱で東軍の後方拠点となったと書かれています。十河存保が守る勝瑞城に長宗我部元親が押寄せ、存保は中富川の戦いに破れ讃岐に退去し勝瑞城の命運が尽きたと書かれています。
見性寺は三好家の菩提寺で、城の西方にあったが江戸時代にこの地に移転してきました。
三好之長、元長、義賢、長治の墓所。
JR高徳線「勝瑞」駅下車、北西に徒歩7分
駐車場:参拝者用あり
トイレ:未確認
■勝瑞城館
徳島県板野郡藍住町勝瑞東勝地2-67-1 (勝瑞城館跡展示室)
勝瑞城館は細川氏、その後は重臣の三好氏が本拠地とし、
初めに勝瑞居館部分(枯山水庭園ナドがある)が築かれた。勝瑞城館は勝瑞城(見性寺)がある信号の南西です。
城館内に駐車場がある。
コンクリートの溝の中は堀の展示です。後ろに見える褐色部分も堀の地表展示で橋(復元)も架けられています。
上の写真の中を覗くと復元堀になっています。
勝瑞城部分と違い城館部の堀はほとんど土塁を伴わないそうです。
発掘調査に基づき礎石建物が復元されています。
礎石建物から眺められる位置に枯山水の庭が存在しました。
枯山水跡と別に、写真に見える入口と展示室の間に庭園(池泉式か?)がありました。
この階段を上がると2階が展示室です(無料)。
奥のマンション手前に堀と更に手前が館跡で、鳥瞰図パネルの陰になる辺りが庭園池跡と思われます。
発掘物の展示棚テーマは、
・守護所勝瑞の成立
・守護所勝瑞の発展
・三好氏による勝瑞城下町の整備
・細川氏・三好氏の生活文化
展示の棚には瓦、陶器、茶道具ナドが展示されています。
御城印は少し離れたアポロステーション 勝瑞SS 武田石油さんに置いてあるそうです。 ※城館近くのENEOSでは無い!
また、初期の細川氏守護所はアポロステーション勝瑞SSの北方です。
勝瑞城は昨2023年末に訪れました。冬場の写真ですが悪しからず。
JR高徳線「勝瑞」駅下車、北西に徒歩11分
駐車場:あり
トイレ:あり
近くには、北西に伝・細川氏守護所。南南東に轟城。南西に住吉城。北北西に川崎城。
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