案内板「高津のさんぽみち」から
前々回のBlogは「武蔵国 都筑郡衙」でしたが、
今回は、同じく武蔵国の役所である橘樹郡衙跡、そして白鳳時代創建の古刹 影向寺です。
■橘樹郡衙跡
たちばな古代の丘緑地
「祝・国指定史跡」の横断幕がありますが 橘樹郡衙遺跡群は影向寺遺跡と共に国指定史跡となっていて、これらを総称して橘樹官衙遺跡群といいます。
北東の角から全体
多摩丘陵の標高40~42mの伊勢山台にある武蔵国 橘樹郡の役所の跡。
橘樹郡衙跡石碑
コチラが石碑の表になります(上の写真の反対側)。
案内板
案内板は南側に在るのに北側の入口しかないです。
すぐそこですが・・・
案内板地図拡大郡衙の遺跡はⅠ期~Ⅲ期までの役所や正倉ナドが一帯に点在しています。
案内板の発掘時の写真
ココに校倉造りの正倉が建っていたのか~!
下記のLink先で発掘状況が少しは解ります。
Link:川崎市教育委員会H・Pの橘木官衙遺跡群 の項
過去Blog:
2019/3/5 武蔵国 都筑郡衙
2019/2/15 寿納城 と 埼玉県立歴史と民族の博物館「埼玉の官衙」
橘木郡衙跡 地図
JR 南武線「武蔵小杉」駅下車、南西に徒歩20分。
駐車場:なし
トイレ:なし
■威徳山 影向寺(稲毛薬師)
橘樹郡衙跡から西へ300m程にある影向寺(ようこうじ)は天平12年(740)に行基によって開かれた古刹。
ココに搭が建っていました
ココでの発掘成果で白鳳時代末期(AC7)の遺構がでており、橘木郡衙の中の古い方のモノと合致するようてす。
搭の心礎
出土場所は知りませんが「无射志国荏原評(むさしこく えばら こおり) 銘文字瓦」が出土しています。
堂内に安置されている薬師三尊像(平安後期)は現在 国宝復活運動をしています。
山門の内側から外
創建の頃、薬師堂の場所に金堂が建っていたので当時の参道のラインはそれほど変わらないとおもいます。
表の方に(門に向かって右)塔の心礎を見ることができます。
正倉と思われる整然と並んだ建物群。白鳳時代のお寺、南方には橘樹神社もある。これらから橘樹郡衙と影向寺との深い結びつきがあった様におもいます。
Link: 威徳山 影向寺H・P
影向寺 地図
JR 南武線 「武蔵小杉」駅下車、南西に徒歩20分。
駐輪場:参拝者用Pあり
トイレ:あり