2014年11月8日土曜日

小田原城 御用米曲輪 第6次現地説明会(ごようまいくるわ げんちせつめいかい:神奈川)

小田原市城内900-3外
今回は、倒れていた大きな庭石と思われる巨石(或は宗教的施設?)が立てられており、新たな1号のモザイク切石の縁石が見つかったとのコトで第6次の現地説明会にやって参りました。
本日は9:30〜15:00まで発掘現場を公開しで、曇のち雨の予報でしたが、1~2回目の説明会の午前は雨も降らずマズマズです。
立て直された石。
前回、倒された状態で発見されたこの巨石の元は石仏だったらしく、削られた表面には仏と文字があり、現地で小耳にはさんだ話では「大日如来」と仰っていましたから上方の梵字はおそらく「あ」ですね!
表面はノミで削られ判読は難しい。

池は前回から保存ため埋め戻されているところもあるので、埋め戻し前と新しく発掘されたところを、出来の悪い頭の中で組んで合成して見て参りました。

滝からの取水遺構(想定)と切石で楕円形に造られた1号池。
現地で滝でがあったのでは? とゆうことでホースで実演していました。滝とは確定していません、念のため!


1号池。
前回は土の下に埋まっていた縁石が今回出てます。
第5次調査を思い出しながら、


池の護岸が新たに10m出土
これで2号池全体の2/3が確認されたとのことです。
掘ればいろいろ出て来そうです。

この様な庭園遺構は全国的にみて例のない遺構とのコトですが、確かにわたしがアツラコチラでみてきた庭園に類似する物はありません。

ココも新しいトレンチ。
切石モザイクの続きが出ています。


湯屋設備でしょうか? 今後の研究に期待!
現地説明会では、奈良の法華寺の蒸風呂式の浴室(光明皇后が困窮民に沐浴をさせたと謂われているアレです)を引き合いに説明をしていただきました。

今回の発掘現場は写っている範囲と、この写真の左側に少々です。
戦国時代の矩面のところは斜面があり、江戸時代に崩して御用米曲輪を整地した とのことです。


この戦国時代の庭園遺構が公開されることが決定しています、埋め戻してその上にレプリカを造るナド案があるそうです。
以前にもかきましたが独特の庭園で、池泉式、回游式といた風情はなく、むしろ飛鳥にある石造物遺構に雰囲気が似ていると個人的に感じており。
 特に、池跡の写真に建物の位置を赤線で示した建物は平城京内裏の東院庭園の建物、或は釣殿のような建築であったかとおもっています。
個人の誇大妄想ですが、今後の発掘調査と復元がどうなるか?楽しみです。

過去Blog
2014/3/8 小田原城 御用米曲輪、第5次現地説明会
2013/12/21 本日は、小田原城 御用米曲輪 説明会。後北条氏の庭園
2013/11/23 小田原城 御用米曲輪、後北条氏の庭園 調査説明会
2013/2/16 小田原城 御用米曲輪 本日は開放、見学自由でした
2012/9/09 小田原城 御用米曲輪 第4次発掘調査発表会

小田原市文化部文化財課史跡整備係 HP


JR、東海道本線・東海道新幹線。小田急線、箱根登山線「小田原」駅下車 徒歩6分

駐車場:あり
トイレ:あり 二の丸が最寄





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